要約        2

ブロックチェーン:分散型元帳        3

ブロックチェーンとは        3

Bitcoin 及びブロックチェーン2.0と分散型元帳技術の発展        5

ケーススタディ:Proof-of-Existence        6

クラウドコンピューティング        7

クラウドコンピューティングとは        7

Stratis プラットフォーム        8

概要        8

アーキテクチャと開発        9

Stratis Bitcoin フルノードのアーキテクチャ        10

Stratis Bitcoin フルノード        12

Stratis:主要機能        13

Stratis  プライベートチェーン        13

Stratis blockchain-as-a-service (BaaS)        14

分散型アプリのホスティング        14

Bitcoin,Ethereum,LISK のノードプロビジョニング        15

ワンクリックでのデプロイ        15

フィアットゲートウェイの統合        16

ケーススタディ:フィアットゲートウェイ        16

3レイヤアーキテクチャ        16

Stratis consultancy        18

ブロックチェーン部門        18

Bitcoin エコシステムのためのアクティブな開発        18

スケーラビリティ        19

Bitcoin との互換性        21

結論        21

ケーススタディ        22

Proof of Existence        22

清算決済        22

プライベートブロックチェーンの作成        23

フィアットゲートウェイ        24

Blitz サイドチェーン        25

参考文献        26

要約

ブロックチェーンまたは分散型元帳技術は,根本的に異なるオンラインデータの保持そして管理にパラダイムシフトをもたらしました。分散型元帳には従来のようなデータベースや上意下達プロトコルの障害点又はセキュリティ問題の欠如が無い一方で,効果的なデプロイメントやメンテナンスといった特徴的な課題を提起します。

コスト,透明性,不変性,セキュリティ,および信頼性における優位性はブロックチェーンソリューションの大きな特徴です。これは,より収益的かつ効率的にサービスを提供するという視点で様々なアプリケーションの構築を探っている金融業,政府機関そしてその他すべての企業に意味をもたらします。ところが,目的に沿った新しいブロックチェーンの信頼性の高いデプロイメントは, ネットワークインフラストラクチャ,開発,セキュリティおよび継続的なメンテナンス面で大規模なオーバーヘッド(負荷)を伴います。さらに,Bitcoin 等既存のブロックチェーンを使用すると,ブロックチェーンの機能や将来の開発をユーザが制御できないため,主流のビジネスに多くの問題が生じます。

ブロックチェーンサービスの提供における魅力的なモデルはクラウドコンピューティングにあります。Web インターフェイス経由でサービスとして提供されるプラットフォームおよびソフトウェアとしてのクラウドサービスは,組織やインフラのニーズに合わせて調整する事ができ,企業自身でのメンテナンスは不必要です。

Stratis はそれと似たようなアプローチをブロックチェーンに展開し,組織のニーズに応えた, Stratis の親チェーン(パブリックチェーン)上でセキュアに保たれる独自のプライベートチェーンを提供します。

ブロックチェーン:分散型元帳

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンは情報を保持そして移転できる新しい手段です。金融機関やその他の企業は顧客情報や取引記録等を抱える中央管理型のデータベースを何年もの間維持しなければなりません。それは特別な権利を持つ管理者のみがアクセスを許されている非常に堅牢で閉鎖的なシステムです。例えば,銀行において個人が他の銀行口座へ送金を行う際,残高に関する情報を保持している側のデータベースに直接アクセスするのではなく,送金元の銀行が送金先の銀行へ問い合わせを行います。この中央集権化された作業はパラダイム(従来の考え方)固有のものです。

集中化されたシステムは定義上,障害点を持ちます。特権を持つ事業者(データベース管理者)が取引を一方的に逆転させたり新たな料金を課すなど介入する特権を持っているため,力の格差がある事が含蓄されています。

ブロックチェーンはこれと根本的に異なるアプローチを提供します。2009年にローンチした Bitcoin プロトコル [1] は,信頼できる仲介者を必要とせずにインターネット経由で価値をピアツーピアにて移転する可能性をはじめて確立しました。それ以前は,デジタル情報が簡単にコピーできるという問題が存在し,資金がどこにあったかを反映させるためには中央集権的なシステムが必要でした。Bitcoin の作成者である Satoshi Nakamoto は上記の「二重支出」問題を解決しています。

シンプルに言うと,ブロックチェーンは世界中のコンピュータネットワークに格納されたデジタル記録です。アクセスを制限して情報を保護するのではなく,すべてのユーザ間で情報の共有を行います。資金の所有権は暗号的に検証され,システムの完全な透明性と相互所有性は悪意のあるノードを認識し,それらよって提出されたトランザクションが無視される事を意味します。

Satoshi Nakamoto はブロックチェーンの分散的構造により,伝統的な集中化されたアプローチとは対照的ないくつかの重要な特徴をもたらしています:

Bitcoin 及びブロックチェーン2.0と分散型元帳技術の発展

Bitcoin は価値移転に関して非常に成功している分散型資金の有効な形態ですが,最初から同じアプローチを使う事により同じ共有基盤上のほとんどあらゆる種類の情報を記録するできると認識されていました。ブロックチェーン上の文字列は現金だけでなく,単純なメッセージから物理的又はデジタル的資産,証券の所有権,投票の決定まで様々な情報を表す事ができます。

この広範なアプリケーションは Nxt や BitShares を含む多くの2.0プラットフォームによって開発されています。しかし,これまでのところ,何れも比較的限られた用途であったため現実の金融ビジネスが採用する現行の形態には適しません。

Bitcoin や同様のプロトコルの登場は,政府や規制当局,金融サービス業界による迅速な規制を促しました。Bitcoin が州や金融当局の管理外に位置し,不正行為やマネーロンダリング,その他違法行為ツールとしての誤用の可能性ならびにその変動性などが懸念された為です。しかし,最近ではブロックチェーン技術の可能性と分散型元帳が役立つ幅広いユースケースの可能性が認識され始めました。

2015年末から2016年にかけては目に見える変化が起こりました。ゴールドマン・サックスや UBS,更には英国(2),中国,韓国,などの国々でより効果的な資金を作り,効率的な公共サービスを提供する手段として分散型帳技術(DLT)の研究が積極的に行われました。2015年だけで約10億ドルが Bitcoin 関連企業に投資 [3] されています。

すべての種類の企業や組織が享受するブロックチェーン技術の利点はますます明確になりつつあります。しかしながら,今までブロックチェーン技術を導入または使用したいと思っている組織にはいくつかの選択肢が存在していました。彼らは独自のプロトコルをゼロから作成して維持するための時間と資金を投資するか,既存のオープンプラットフォーム(Bitcoin や Ethereum など)を使用するしかなく,これには特定の制限や問題を伴います。

ケーススタディ:Proof-of-Existence

ブロックチェーンの不変で透明な性質は特定の時点でファイルまたは文書の存在を証明しなければならないアプリケーションの作成に適しています。ブロックチェーンソリューションはデジタル著作権の一種として非公式に使用されています。ユーザは一意の指紋として機能するファイルの暗号化ダイジェストである「ハッシュ」を取得し,それをブロックチェーンにアップロードします。

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クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティングとは

クラウドコンピューティングとは,社内のハードウェアやソフトウェアに頼るのではなくリモートプロバイダを介すことで,データや IT リソースにアクセスすることを指します。

インターネット時代には,企業や個人は自分のハードウェアを購入して保守したり,独自のソフトウェアプラットフォームを実行する絶対的な必要性がなくなりました。代わりに,第三者が管理する専用のデータセンターへ必要に応じてアクセスする事ができます。

クラウドコンピューティングのようなアプローチの利点は広範です。経済規模は事前に用意されたクラウド供給量に固有であり,そこから必要に応じて資源を配分したり支払える事を意味します。これによって予算をはるかに上回る柔軟性とその制御が可能となり,必要に応じて機能を拡張することができます。その結果,私たちのほとんどは特にGmailやYahooなどの一般的な Web メールプラットフォームやストレージ(AWS,OpenDrive,iCloud,Dropbox などのクラウドドライブ)を含むいくつかの形式のクラウドコンピューティングを使用しています。

ストレージはクラウドコンピューティングの最も一般的なアプリケーションの1つですが,組織が必要とするほとんどすべての IT リソースも提供できます。サーバー,ストレージおよびネットワークの提供を含む IaaS(Infrastructure-as-a-Service)以上に,クラウドを介したすべてのコンピューティングニーズを満たすための動きがますます高まっています。Service-as-a-Service(SaaS)はクラウドからアプリケーションを実行できるようにする一方,SaaS(Platform-as-a-Service)は開発ツールとフレームワーク,データベース,実行環境の提供を含みます。

Stratis プラットフォーム

概要

Stratis は現実世界の金融サービス企業やブロックチェーン上でのアプリケーション開発,テスト,デプロイを必要とする他の組織のニーズに合わせて設計された強力で柔軟なブロックチェーン開発プラットフォームです。Stratis ブロックチェーンアプリケーションは純粋な C# で開発することができ,強力な Stratis API とフレームワークを活用しながら Microsoft .NET フレームワークを利用することもできます。Stratis はブロックチェーンアプリケーションを作成するための開発プロセスを大幅に簡素化し,ブロックチェーン開発プロジェクトのライフサイクルを加速化します。Stratis のプライベートチェーンにより独自のブロックチェーンネットワーク・インフラストラクチャーの実行に伴うオーバーヘッドを軽減でき,簡単に独自のカスタマイズされたブロックチェーンを導入することができます。Stratis のターンキーソリューションは開発者や企業がブロックチェーンベースのアプリケーションを素早く簡単に作成,テスト,デプロイすることを可能にします。

Stratis は Bitcoin の信頼できる実績のあるアーキテクチャを利用して,C# で Bitcoin のフルノードを開発します。Stratis プラットフォームは Stratis 独自のニーズに合わせたこの革新的な C# フルノードの上に構築され,幅広く強力な新機能が追加されます。さらに,Stratis はカスタマイズ可能なサイドチェーンの展開も可能にします。Stratis は NStratis フルノードの Bitcoin バージョンを維持して更に発展させる予定です。

Stratis Bitcoin フルノードと NStratis フレームワークは完全なオープンソースなので,誰でもそれを検査や複製または修正して独自の目的で使用する事ができます。これは健全なエコシステムと相互に有益なアイデアの共有や開発努力にいい意味で影響するでしょう。

アーキテクチャと開発

Stratis プラットフォームは,C# Stratis Bitcoin フルノードプラットフォームおよびフレームワーク上に構築されます。Stratis Bitcoin フルノードはブロックチェーンの開発者である Nicolas Dorier によって,C# および .NET で書かれた Bitcoin Core のほぼ完全なポートである NBitcoin ライブラリ [6] の上に開発されます。現在,Bitcoin Core に基づいた C++ ウォレットとフルノードバージョンがありますが,ネットワーク上にあるノードの大部分が NStratis(C#)ノードになるでしょう。NBitcoin はすでに使用されている完全かつ実証済みのブロックチェーンフレームワークであり,開発の迅速化します。

NStratis の開発段階には次のものが含まれます:

  1.  Stratis Bitcoin フルノードの開発

  1. Stratis Bitcoin フルノードを NStratis へ分岐

  1. NStratis およびポート要素のサイドチェーンを C# へ変更

利点

NBitcoin プラットフォームで Stratis を構築する事にはいくつかの利点があります [7]:

Stratis Bitcoin フルノードのアーキテクチャ

フルノードはブロックチェーン内の有効なブロックを追跡することを目的として構築されるアプリケーションです。

基本的にはいくつかのレイヤで構成されています:

Bitcoin Core は同じソースコードですべてのレイヤを処理しますが,Stratis Bitcoin フルノードはノードポリシーレイヤ,インフラストラクチャレイヤ,インターフェイスレイヤのみを処理します。

コンセンサスレイヤはフルノードアーキテクチャに必要不可欠なコンポーネントです。このレイヤのバグによってブロックチェーンが分岐して資金が失われる可能性があるため,業界全体のコンセンサスなしに変更することは理想的ではありません。このリスクの為にコンセンサスレイヤはできるだけ Bitcoin Core に近いものにする必要があります。

NBitcoin はギャップを埋めるために Bitcoin Core から提供される Lib コンセンサスというライブラリのコンセンサスコードの一部を使用します。Stratis Bitcoin フルノードへの移行を簡素化するために Bitcoin Core で利用可能なすべての RPC(Remote Procedure Call)API エンドポイントが提供されます。したがって,Stratis Bitcoin フルノードを利用するためにこれらのソフトウェアを C# と Microsoftの.NET フレームワークで書き直す必要はありません。

Stratis Bitcoin フルノード

Bitcoin は元々いくつかの異なる機能をひとまとめにしたソフトウェアとして Satoshi Nakamoto によって開発されました。ユーザーが「Bitcoin」と呼んだのはプロトコル,ウォレット,キーストレージ,マイニングソフトウェア,その他アプリケーションのインフラストラクチャ、そしてフルノードでした。

すべての成熟した技術と同様に Bitcoin 業界はますます専門化され,Bitcoin Core だけで提供されていた機能が業界のさまざまなプレイヤーに普及しています。多目的のソフトウェアが複数の特殊な関係者やアプリケーション開発者によって置き換えられて補完されました。

誰もが依存する Bitcoin の最も基本的なレイヤはフルノードです。事実上エコシステム内のすべての企業に影響を及ぼすため,フルノードのコードを変更することは議論の余地があります。一方で Bitcoin の改善についてのコンセンサスが達成され,フルノードで新しい機能が正常に実装されればそのメリットは業界全体に波及します。その典型的な例は Bitcoin を通貨として扱う為に,オフチェーン決済の開発を可能にする新しい OP_CSV と分離監視機能です。

現在最も人気のある Bitcoin ノードは Bitcoin Core と呼ばれ,C ++ で開発されています。Bitcoin Core チームは高度に熟練した開発者のグループであり,一般的に改善を受け入れには非常に保守的なアプローチを採用しています。この理由の1つはフルノードが Bitcoin にとって非常に重要なコンポーネントであり,新しい機能には幅広いレビューとテストが必要であるからです。Bitcoin Core の貢献者は一般的に無償での作業を行うので,レビュー時間は貴重ですが制限されてしまいます。

私たちは改善がより速く実装されるようにする方法の1つが C ++ ではなく C# でフルノードを開発する事であると考えています。高度に熟練した C ++ エンジニアは企業の世界では不足しており,C# や Java などの高級言語が好まれる傾向があります。高級言語は見直しが容易でコーディングミスをするのは逆に難しいです。

そのため Stratis Bitcoin フルノードは C# および Microsoft .NET のブロックチェーンアプリケーションとプラットフォームを開発するための最も完全で移植性の高いライブラリであ NBitcoin フレームワークに基づいています。

Stratis:主要機能

Stratis はパブリックブロックチェーンで保護されている,第三者機関のニーズに合わせて調整された別個のプライベートブロックチェーンを作成する事ができます。プライベートチェーンにはライトクライアントやシンプルで強力な API を介してアクセスできます。Stratis チェーンのコードに基づいており,サイドチェーンとの互換性を保つので両者間の転送は簡単です [8]。

Stratis  プライベートチェーン

安全なブロックチェーンネットワークは通常,同じプロトコルを実行する数百台または数千台のコンピュータで構成されます。その結果,最初から始めるのではなく実証済みの安定性とセキュリティを備えた確立されたネットワークを採用することに大きな利点があると言えます。最もよく知られていて最も安全な暗号化ネットワークである Bitcoin ブロックチェーン上にアプリケーションを開発することは可能ですが,ビジネスには向いていません。約10分毎の認証時間に加えてネットワークへの定期的な攻撃はトランザクションが数時間遅れる可能性があります。これらに効果的に対処するには議論の余地のあるハードフォークが必要ですが,今のところ開発のペースは遅いです。企業は各ブロックの容量や処理可能なトランザクションの割合など,ネットワークのアップグレードやその他の変更を直接管理する事はできません。Bitcoinのセキュリティ上の利点は大幅な剛性と予測不可能性を犠牲にして生じているのです。

対照的に,Stratis のプライベートチェーンでは開発者が特定のニーズに合わせて実装をカスタマイズできます。一方で基盤となるパブリックブロックチェーンはユーザにセキュリティに対する高い信頼を与えるために十分に確立されています。例えば大量のトランザクションに対応するために大規模なブロックサイズが必要なビジネスでれば,低遅延取引を可能にする高速ブロック時間,承認されたユーザのみがネットワークに要求を提出,与えられたインフレ率,各ブロック内のメタデータのための追加スペース,等,これらのいずれかまたはすべてをローンチ時に指定する事ができます。プライベートチェーンには簡単な API にてアクセスできるので,スタンドアロンアプリケーションの迅速な開発を行えます。プライベートチェーン.png

Stratis blockchain-as-a-service (BaaS)

クラウドコンピューティングの利点とブロックチェーンテクノロジの利点の両方を考慮すると,同じ方法で分散元帳をデプロイして組織のニーズに合わせてカスタマイズするという強力なビジネスケースがあります。他の形式のクラウドサービスと同様にオンデマンド支払いモデルが可能となり,スケーラビリティやコストのかかるハードウェアの用意,そして専門的な知識の必要性を排除します。BaaS を使用すると組織が直接管理するブロックチェーンを使用できます。

分散したコンピュータネットワーク上で実行されるソフトウェアであるため,ブロックチェーンは IaaS / PaaS / SaaS といった従来のフレームワーク内に容易に配置できない性質を持っています。さらにストレージとコンセンサスへのアプローチの総称でもあります。ブロックチェーンプロトコルではスマートコントラクト(Ethereum)の実行に価値の転送(Bitcoin)のような幅広いサービスを提供する事ができます。従って,インフラ,プラットフォーム,ソフトウェアの提供として BaaS を検討するケースがあるのです。

具体的には,開発者が BaaSを使用してネットワークまたはクライアント全体を維持する必要なく,クラウド内の特注したブロックチェーンベースのアプリケーションをテストしてデプロイします。ブロックチェーンの実装はニーズに合わせて調整でき,ライトクライアントまたは API 経由でアクセスできます。

分散型アプリのホスティング

Stratis は独自のブロックチェーンに統合されたサービスを提供するだけでなく,Ethereum ブロックチェーン上に分散型アプリケーション(Dapps)のホスティングとそれに関するコンサルティングを専門的に提供します。

これはスマートコントラクトにペッグ・オフ・アプローチを完全に可能にします。Stratis は必要に応じて,ノードを導入してホスティングを組織する前に企業と密接に連携してニーズを判断します。これによってクライアントはインフラストラクチャに時間とリソースを費やすことなく Dapps の作成に専念する事ができます。

Bitcoin,Ethereum,LISK のノードプロビジョニング

これらのソリューションは Stratis チェーンとプライベートチェーンに限定されません。Stratis は Bitcoin,Ethereum,BitShares および LISK を含む他の主要なブロックチェーンプラットフォームのワンクリックプロビジョニングを可能にします。それぞれのプラットフォームに独自の特徴,開発者コミュニティ,ユースケースがあります。組織が異なるネットワークをテストしたい場合や,異なる機能を使用するためにそれらを並列に使用したい場合は,Stratis を利用する事で簡単に作業する事ができます。例えば Ethereum のスマートコントラクトや WAVES の DEX は Stratis によって実装されていない機能ですが,Stratis と組み合わせて用いる事でビジネスにとって有益となります。

Stratis Consultancy は様々なブロックチェーンソリューションのコンサルタントサービスを提供してブロックチェーンベースのソリューションが最も適切である事,およびビジネスの展開方法や必要なソフトウェアとノードのインストールについてアドバイスする事ができます。このオフザペグプロビジョニングによってブロックチェーンの不必要なオーバーヘッドが限りなくゼロに近づき,Stratis は現在利用可能な最も便利で費用効果の高いソリューションとなります。

ワンクリックでのデプロイ

Stratis は組織がプライベートブロックチェーンを導入することを以前より容易にするクラウドサービスアプローチをプロビジョニングに利用しています。ワンクリックプロセスでは組織のニーズに合わせた新しいチェーンを前例のないスピードで立ち上げる事ができます。ブロック時間,ブロックサイズ,メタデータのスペースなど幅広い変数がカスタマイズ可能で非常に柔軟性があります。本質的にはネットワーク全体をメインチェーンの背後にブートストラップ(自動実行)でき,開発者がすぐに使用できる既製の暗号通貨エコシステムを提供します。

フィアットゲートウェイの統合

ブロックチェーンではネイティブトークンの形で価値を移転する事ができますが,コンプライアンス問題や通常の市場の需給と供給の結果である価格の変動など,商業的利用の観点からは数多くの問題があります。

Stratis はフィアットゲートウェイの統合を念頭に置いて設計されています。金融機関は主流の消費者が容易に受け入れるボラティリティを損なうことなく,正規のお金と同等の価値を持つトークンとして既存の通貨をブロックチェーンを使用して転送する事ができます。この「両世界」へのベストアプローチは,企業がどのような方法でも管轄および組織方針に従うと同時に価値記録としてブロックチェーンを使用することで,コンプライアンスを維持する事です。加えて,速度,コスト,透明性,通貨の安定性などのメリットを兼ね備えています。

ケーススタディ:フィアットゲートウェイ

金融サービス会社である RemitCo 社は中東の移民労働者による家庭への送金を円滑に進めたいと考えています。これは6,000億ドルの市場で多くの競合はありませんが、低所得の労働者は様々方法で罰せられる事があります。

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3レイヤアーキテクチャ

Stratis プラットフォームは Microsoft ASP.NET アプリケーションスタイルの特徴を持つ3レイヤアーキテクチャを採用しています。Stratis フルノード,Stratis ブロックチェーン API および Stratis SPV テクノロジは C# で開発され,Microsoft .NET フレームワークおよび共通言語ランタイム内で実行されるため,剴切です。

クライアントレイヤではブラウザ,デスクトップ,モバイル,IoT(Internet of Things)デバイスがアプリケーションレイヤのさまざまなサービスに接続します。これらは HTTPS 経由で Stratis チェーン API を照会してブロックチェーンデータを受信します。

アプリケーションレイヤは Stratis チェーン API,クラウド Stratis 管理ポータル,クラウド Stratis API および Secure Payment Verification(SPV)で構成されています。アプリケーションレイヤのすべての構成要素は C# で開発されています。

アプリケーションレイヤはフルブロックチェーンをダウンロードしないライトクライアントのブロックチェーン要求とSPVプルーフ処理を行います。また,Stratis クラウド管理ポータルおよび API へのアクセスも提供します。

サーバレイヤは Stratis フルノード,クラウド Stratis ホスティングレイヤ,Stratisペイメントプロトコルで構成されています。

Stratis consultancy

Stratis の本社は,世界的な金融センターでありフィンテック・サービスのハブであるロンドンに拠点を置く予定です。Stratis は分散型元帳技術の思想的指導者および実践者として他のビジネスにコンサルティングサービスを提供します。独自の専門知識を活用してブロックチェーンの導入を促進し,重要なパートナーシップを築くことが目的です。

ロンドンの規制に対する軽いアプローチは,他の多くの暗号通貨関連企業が本社を置く都市をロンドンに決定する可能性を示唆しています。これは従来の金融サービス事業にも幅広くアクセスできるだけでなく,スキルと経験の集中が増えてる事を意味します。Stratis のコンサルティング業務は主に英国内で行われますが,需要があれば世界中で展開されます。

この作業はいくつかの重要な分野に焦点を当てています:

ブロックチェーン部門

Stratis のコンサルティング部門は,ブロックチェーン技術がどのように役立つかを調査するのに役立つ企業と協力しています。分散型元帳技術は多数の具体的なアドバンテージをもたらしますが,万能薬ではなくすべての場合に必要でも有益でもありません。Stratis は,あらゆる規模の企業や組織がブロックチェーン技術をその状況とニーズに最も適したソリューションとして使用することで,コストを削減して効率性や透過性及びセキュリティを向上させることを支援します。

Bitcoin エコシステムのためのアクティブな開発

Stratis の開発者は Bitcoin Core とElements のサイドチェーン [9] の開発に積極的に貢献すると同時に,最も完全な C# Bitcoin ライブラリである NBitcoin の開発も進めます。チームは NBitcoin の Bitcoinバージョンを開発しますが,コードをフォークさせて開発するのではなく,独自のNStratisバージョンを作成します。

Stratis の目標の核心は関連する他の主要プロジェクトの進行中である開発に貢献することです。これはブロックチェーン技術をより広範に進歩させるだけでなく,Stratis をトップブロックチェーン企業の1つに位置付けます。Stratis は Bitcoin の最新バージョンに基づいているため,Bitcoin(そして多くの場合 Stratis から Bitcoin )用に開発した技術を実装するのは簡単なことです。

スケーラビリティ

スケーラビリティは暗号通貨プロトコルの主要な問題です。すべてのトランザクションは透過性と不変性のためにブロックチェーンに格納されるため,最適化されていないブロックチェーンではそのサイズはトランザクション数に影響します。これは深刻な問題を引き起こします。Bitcoin の1 MB のブロックサイズでは1秒あたりのトランザクションスループット(tps)が低く,Bitcoin エコシステム(マイナー、大規模な所有者/支持者,エンドユーザーを含む)のさまざまなステイクホルダー間の緊張及び対立により問題を解決することが非常に困難であることが判明しました。その結果,ブロック内に十分なスペースがないためにトランザクションが遅延した時期がありました。サードパーティアプリケーション用のアプリケーションは Bitcoin ブロックチェーンを使用するリスクに自発的にさらされます。一企業ではプロトコルの未来を制御する事ができず,いかなる改善にも影響を与えません。

Bitcoin ではブロックサイズの問題がより大きなブロックを有効にするためのハードフォークによって解決される可能性がありますが,これは依然として最適ではない解決策と考えます。普通に考えると,トランザクション量が急激に増加するにつれてブロックサイズも指数関数的に増加する必要があります。ですが,帯域幅とディスクスペースの点でフルノードへの要求が大きくなります。ストレージと接続技術の進歩が期待されているにも関わらず,ネットワークを維持する余裕のあるマイナーの集中管理がさらに強化される可能性があります。いかなる政治的およびイデオロギー的な懸念を除いて,これはネットワークセキュリティに影響を与えます。

Stratis はこれらの問題をいくつかの異なる方法で解決します。まず,すべてのプライベートブロックチェーンは設定可能であり, 組織がどのくらいの大きさのブロックを使用するかを選択できます。つまり組織のニーズとリソースを反映できます。

これに関連して,Stratis はすべてのアプリケーションに単一の元帳を使用する代わりに,Stratis ネットワーク全体(または Bitcoin ブロックチェーンが採用されていれば Bitcoin エコシステム全体)と同じブロックチェーンを直接使用するのではなく,金融ビジネスが固有の要件に応じて独自の元帳を展開できるホストチェーンを構成します。

これによって拡張された2.0プラットフォームと,プライベートチェーンの完全な制御機能を組み合わせることができます。アプリケーションはホストブロックチェーンによって保護されていますが,所有組織によって調整され管理されています。

別の注記では,Stratis はコンセンサスアルゴリズムに Proof-of-Stake アプローチを採用しておりエンドユーザ(企業)の関心事とネットワークの保護を担当する人々(ノード)の利益を一致させます。つまり,ビジネスは専門のマイニングハードウェアに関連するオーバーヘッドなしで Stratis フルノードと独自ブロックチェーンのノードを実行できます。

一連の措置を使用して親チェーンの膨張と戦う事が最終的には子チェーンを確保する手段となり,親チェーンをできるだけ軽量に保つことができます。

Bitcoin との互換性

Stratis のプライベートチェーンはメインチェーンと同じコードに基づいているため,プライベートチェーンのインタフェースはメインチェーンのインタフェースと100%互換性があります。Stratis は Bitcoin Core と同じ RPC API を最初に提供します。これは Bitcoin の RPC またはコマンドラインを使用するアプリケーションやプラットフォームを Stratis にすばやく移植できる事を意味します。新しい機能は Stratis 固有の API 呼び出しによって提供されます。

メインチェーンとプライベートチェーンの互換性は Stratis 向けに開発された新機能をプライベートチェーンに組み込むことが容易であるという事です。プライベートチェーンを運営する組織によって開発されたすべての機能が Stratis の将来のアップデートの為にリリースされる可能性もあり,逆もまた然りと言えます。ただし,これは組織サイドの明示的な同意がある場合にのみ行われます。Stratis の顧客は事実上 Stratis ブロックチェーンのすべての機能をフル活用できますが,私的に開発された機能を他の人が利用できるようにするための責任はありません。

結論

Stratis のプライベートブロックチェーンは最初から新しいブロックチェーンを作成する場合と比較していくつかの重要なアドバンテージを提供します。ほとんどの組織では不必要に制限がかかったり,ネットワークの作成と保守にかかるオーバーヘッドを伴いますが,Stratis はそれを排除して必要な機能のみを提供します。

ブロックチェーンへのクラウドプロビジョニングアプローチ,つまりサービスとしてのブロックチェーン(BaaS)によって,アカウントにサインアップして必要なパラメータを選択するだけで簡単に新しいチェーンを開発プロセスに導入できます。これらのカスタマイズされたソリューションは Web インタフェースや API を介してアクセスできますが,必要に応じてユーザはプライベートチェーンとホスト Stratis ネットワークの両方でフルノードを実行できます。Bitcoin との互換性は Bitcoin ベースのサービスを Stratis に簡単に移植して追加の機能と利便性を実現できることを意味します。その結果,Stratis は BaaS スペースへの参入を強く意識しています。

ケーススタディ

Proof of Existence

ブロックチェーンの不変で透明な性質は特定の時点でファイルまたは文書の存在を証明しなければならないアプリケーションの作成に適しています。

ブロックチェーンソリューションはデジタル著作権の一種として非公式に使用されています。ユーザは一意の指紋として機能するファイルの暗号化ダイジェストである「ハッシュ」を取得し,それをブロックチェーンにアップロードします。任意のメッセージを記録できるブロックチェーン2.0はこの目的には便利ですが,Bitcoin やその他の第1世代のブロックチェーンでも短い文字列をトランザクションに埋め込むことができます。各ブロックにはタイムスタンプが付けられており,各ハッシュは特定のファイルを表しているためハッシュがアップロードされた時点でファイルが存在していたことは合理的に証明されます。文書の文字または画像のピクセルであっても,変更された場合は全く異なるハッシュになります。これは、著作権または特許からあらゆる種類のコントラクトにまで拡大することができ,顧客が使用する前に財産や賃貸車ないしは身体的状態を確立するためのアプローチでもあります。

清算決済

清算と決済は毎年何千億ドルもの費用がかかり,特に銀行業界にとって大きな苦労です。Santander の最近の調査によれば,ほぼリアルタイムのデジタル帳簿の使用により1年あたり200億ドルを節約することができます。

決済サイクルにおけるコスト・セービング・センターの多くは最新の投資市場の特徴となっています。世界中の幅広い市場および金融機関のカウンターパーティー残高は3日間のローリングベースで一致するように調整されます。現在のところ動決済機関(Automated Clearing House:ACH)というシステムにより,決済が一括して間隔を保って行われる40年以上経過した技術が採用されたままです。一部の大手銀行が積極的に見直しを検討しているこのプロセスをブロックチェーンプラットフォームに移行することで,即座に支払いをクリアする事ができます。特に送金業界にとっては国際間財政移転にこのようなアプローチが不可欠です。ブロックチェーンはこの調整の時間を数分に短縮する可能性があります [5]。

プライベートブロックチェーンの作成

TradeCorp 社はブロックチェーン技術を利用した取引プラットフォームの導入とテストを希望する金融サービス企業です。彼らのアジャイル開発の一環として,アイデアを市場に出す際に直面する問題を探るための概念実証プラットフォームを開発する事になりました。

予想されるトランザクションの量と速度において 10 MB のブロックと30秒のブロックタイムを必要とするため,Bitcoin は目的に合致しません。その代わりに Stratis と提携してプライベートチェーンを導入し,ホストします。

これは次の手順で実現します:

TradeCorp 社には Stratis の親ブロックチェーンによって保護されたプライベートブロックチェーンが提供され,厳密な要件も満たします。また,Stratis プロジェクトによって開発されたすべての技術にアクセスすることができます。開発のオーバーヘッドはほとんどなくブロックチェーンをデプロイできます。

プロセス全体はわずか10分で完了です。

Stratis は金融サービス業界のニーズを考慮して,可能な限りシンプルにカスタマイズされたブロックチェーンをプロビジョニングするように設計されています。これらの機能は中小企業から大規模な金融機関まで,ほとんどの企業にとって多用途なソリューションであることを意味します。

フィアットゲートウェイ

金融サービス会社である RemitCo 社は中東の移民労働者による家庭への送金を円滑に進めたいと考えています。これは6,000億ドルの市場で多くの競合はありませんが、低所得の労働者は様々方法で罰せられる事があります。悪質な運営による非公式なサービスはリスクを伴うので,手数料が月々の支払いの10%といって高額なものになる可能性があります。的な銀行業務や送金サービスにアクセスできなくなる危険性がありますが,書類なしで少額の資金を封筒に入れて送付します。にもかかわらず,彼らはインターネット利用可能な携帯電話や Web を使いこなし,スマートフォンを所有しています。

RemitCo 社は Stratis ネットワークの上にプライベートブロックチェーンをデプロイして移住労働者が受け取るローカル通貨の単位を表すトークンを作成します。ホスト国の支店は従業員から資金を集め,ブロックチェーンへのゲートウェイを設けます。労働者はこれらのフラットトークンを家族に送り返します。数日ではなく数秒または数分でコストはほとんどなく,完全にセキュアで透明性が高いです。迷惑な仲介人も高額な手数料も必要ありません。受取国の RemitCo 社の支店はブロックチェーン上のトークンからフィアットへ資金を戻すためのゲートウェイとして機能します。

RemitCo 社のブロックチェーンは非公開ですが,承認された人材のみが資金をブロックチェーンの内外に移動できるため詐欺やマネーロンダリングに関する心配はありません。ゲートウェイを設けてトークンを作成することは,ユーザの資金が Bitcoin やその他の公開プロトコルを使用した場合と同様に為替レートの変動に晒されていない事を意味します。送金プロセスは合理的で費用対効果が高く,RemitCo 社は顧客にとってより良いサービスを提供することができます。これはプライベートチェーンならではです。

Blitz サイドチェーン

Blitz のブロックチェーンには既に専用のコミュニティとその上に構築された一連のサービスが存在します。これには Fitbit などのフィットネス機器を使用して,ステップごとに暗号通貨の報酬をユーザへ分配する Fitalize プラットフォームが含まれます。また,バイラルエクスチェンジ(TVE)と呼ばれるソーシャルメディアプロジェクトは,暗号通貨の支払いを利用して,急速な広報と成長のためにユーザがいいね,シェア,フォローをするインセンティブを与えます。

以下の例では Blitz の開発者とコミュニティがブロックチェーンを Stratis エコシステムに移動することで一連の利点が得られる事を示しています:

参考文献

[1] https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

[2] https://www.gov.uk/government/news/distributed-ledger-technology-beyond-block-chain

[3] http://money.cnn.com/2015/11/02/technology/bitcoin-1-billion-invested/

[4] http://www.ft.com/cms/s/2/eb1f8256-7b4b-11e5-a1fe-

567b37f80b64.html#axzz46TUQ2D8h

[5] https://research.tabbgroup.com/report/v14-009-blockchain-clearing-and-settlement-

crossing-chasm

[6] The most complete Bitcoin port (Part 1: Crypto), http://www.codeproject.com/Articles/768412/NBitcoin-The-most-complete-Bitcoin-port-Part-

Crypt

NBitcoin Indexer: A scalable and fault tolerant block chain indexer,

http://www.codeproject.com/Articles/819567/NBitcoin-Indexer-A-scalable-and-fault-tolerant-

blo

[7] See Programming The blockchain in C#,

https://www.gitbook.com/book/programmingblockchain/programmingblockchain/details

[8] Blockstream Elements https://blockstream.com/sidechains.pdf

[9] https://elementsproject.org/

https://stratisplatform.com/